3rd聖ルドルフ公演がこんなにも楽しかった話。

テニミュにはまるということ。
ルドルフ公演始まってからが本番なので忙しい人とかは飛ばしてください。
本当にただの雑記です。私が見たテニミュの話。

(※山吹初日前に書いたもの事です)
(山吹面白かったです、これから地方、凱旋あるよ!)
(ほぼ勢いで書いてる)



これまでの私とテニミュ

そもそも初テニミュは2nd四天宝寺というスタート。
本格的にハマったのは全国立海凱旋公演(全立2回目)
(主な原因は立海目線で試合を見たこと)

そこからはすべて楽しかった。だって私テニスの王子様のこと何も知らないの。はじめましての原作、キャラソン、新テニ、テニミュetc…

ドリライ2014は絶対行くと思った。だってテニミュ2ndという長い旅の終わりに立ち会える。そこには私の知らない物語がきっとたくさんあるのだろうと思うが、歴史的な瞬間であることには変わりないし、どんなに遅くても今から見れるものはちゃんと見たいと思った。

3rdに対して、様々な感情を持った人がいた。
私はまったく新鮮な気持ちで、むしろまた最初から見れるのはお得だと思った。でもどこかで熱は落ち着いていた、しょうがない、お金もなく課題とバイトで奔走してて、プレビュー公演はいけなかったしネタバレはいくつも目にしていた。でも不動峰の校歌はいつも泣いていた。
そんな中チムライも決まったが、私は青学がまず課題が忙しく断念。不動峰は一回見に行った。

ここからが本編。

テニミュ本番がルドルフからだった話。


私にテニミュをすすめてくれた友人が初日を見る予定と知り、同行をお願いした。東京公演に後輩が行きたいといってくれて、せっかくだからと東京楽に入ることにした。普段私は東京公演1回、凱旋1回、ライビュで満足する人間だったので少し多いなと感じていた。凱旋も一公演申し込み無事当選。この時点で3回行くこととなった。

初日はアリーナということ、観月というキャラクターが好きなこと等地味に楽しみにしており、テニモで過去の曲を何回も聞いていた。どの曲が使われ、どの曲が新曲で、どうなっていくんだろう。それと同じくらい不安はあった。特に観月。2ndの観月はじめははかわいらしくて、中の人が好きという理由が大きいのかとても好きだった。あのねちっこい喋り、原作通りのフォーム、愛らしさ。私はもしかしたら観月はじめはもう小林豊と一体になっているのかのようにイメージが固められていた。


3rdルドルフ公演初日。
当たり前のことを話しますが、初日って観客全員が何も知らず、初めての素直な反応とか、テニミュ情報最前線なんですよ。物語は知っているのに、全く新しいものが用意されていた。
一幕の終わりの瞬間を今でも鮮明に覚えている。拍手とともにゆっくり幕が下りていく。下につくかつかないか、その瞬間に一気に歓声に似た声が響く、みんな一斉に一緒に来ていた友人に話し出した声だ。みんな言いたくてたまらないのだ、すばらしいと!
これが初日なんだ。

個人的圧倒的だったのはルドルフ校歌「テニスの精鋭部隊」不動峰同様、校歌は変わるとなぜか(本当になぜか)確信していた私にとって、「選ばれしテニスのエリート」以外の曲というのは不安でしかなかった。しかし圧倒的に予想を上回ってきた。イントロから流れるパイプオルガン、不安をあおるメロディ、「俺たちは強い」という歌詞。

そして観月はじめ。合ってるかどうか本当に分かりませんが勝手にあるイメージとして、テニミュは役者が成長することを前提としてると思っていて、だから観月はじめはまだ未完成のもの、というふうな感情で見ていました。
でも完成してた。
本人の顔のつくりだったりメイクだったりすると思うのですが、少し暗い印象をまず感じた。「んっふ」という観月の台詞は台詞ではなく息を漏らすような、言葉ではない、笑いでももしかしたらないかもしれない、得体の知れなさ。そして彼は貧乏ゆるりをする。

えっ、誰なの。

どこからどう見ても観月はじめだった、でも私の知ってる観月はじめじゃない。
観月はじめはかわいらしくて、少し周りを巻き込んで癇癪を起こして、それでも許される愛らしさみたいなものがあって。

愛らしくない、周りを巻き込んでない。この人は一人で病んでいってる。

ふと思い出す。
彼はかわいらしかったか?癇癪を起したりしてた?愛されてた?
もちろん正解は無数にある、でも私の中に絶対に今まで存在してなかった矛盾なき正解が目の前にいる。この衝撃ってなんだろう。よく役者の解釈がとかそういう話は聞いていた。聞いてた知っていた、でも体験したことはなかった。
「俺たちは強い」
校歌の一節がよぎる、この観月はじめは強い。

その日、バイトに向かう途中双眼鏡を買った。
みんなの演技をもっとちゃんと見たいという欲望があふれていた。
その期間はとても忙しくもう増やすなら明日しかないと当日券を買うことを決意(当日券を今まで買ったことはなかった)そして翌日バイトが夜遅いのでソワレでいいと眠りこけ、雨の中TDCに向かう。そして16:00、そろそろかドキドキしながら待っているが、列もない、人もむしろどんどん減ってく。その日ソワレ公演はなかった。自分の馬鹿さと日曜の夜に公演をしない運営にめちゃくちゃ切れながらフードコートのうどんを食べて帰った。怒りのまま予定を見返し何とか火曜日に行ける日があると気づく。

9/8 ソワレ
楽しすぎてレポ(絵)をツイッターにあげる。ちなみにこの時点でだいたいルドルフのツイッターのログやミュブロを読みまくる。帰り道、日曜までテニミュ見れない世界が本当に信じられなくなる。あらためて言いますが、今までは東京公演、凱旋1回ずつとライビュで十分と思っていた人間です。十分ってなんだ、全然足りない、もっと見たい、何回でも見れる、チケットが安い、元を全然取れる。

その後課題の忙しさと人間関係がうまくいかなさからさらに病む。ツイッターのレポを漁る日々(ほぼ寝てない)日課は安い高速バス(遠征用)を探すことになる。


9/13待ちに待った東京楽。
初めての後輩と一緒だったので引かれないように、自分がいかに熱に浮かされているかを話した。今考えると絶対にもう引かれていた。そして私の中で予想外の出来事が起こった。木更津淳演じる佐藤祐吾が、あいさつ最中に泣いた。さすがに観客も、そしてキャストたちもあわてていた。そりゃそうだ、これから各地を回って、また戻ってくる、序盤なのだ。でもぼろぼろ泣いた。周りはちょっとおちゃらけたりとか頑張って慰めていた。今考えると初々しいよね…(佐藤くんがでなく、佐藤くんが泣いた対応に戸惑うみんなが)(その後はフルコンボで各楽泣いてる)
そして挨拶後のバラード曲(NOW&FOREVER)
観月はじめ演じる宮城くんが泣いた。確かに少し泣きそうな雰囲気はあいさつ中にあったがその時は耐えていた。しかし、これでもかというくらい、彼は泣いていた。だんだん歌えずになって、口が歪んで、下を向き、小さく頭を振った。

もう一度前を向く。

でも歌えない。

キャラクターでいなきゃいけないのに、ぼろぼろと仮面が取れてゆっくりと本人に戻っていく。

私はテニミュを初めて見たときの感想の1つにこんなのがあります。
「全部終わって挨拶のとき、キャラとキャストが曖昧になっててすごい特別感があった、そこの曖昧なところが醍醐味でありそこを好きになっちゃうとほんの数ヶ月の叶わない片思いみたいで辛いだろうな!!!ってなった。このキャストありきのキャラ!って刹那的で余計はまってくんだろうなーって思う。」
今考えると完全同意は難しいけど、でもキャラとキャストの間だった。魔法が解けていくみたいだ。涙から観月でいることができなくなって、ただの宮城になっていって、でも観月になろうとしているこの人はいったい誰なんだろう。この魅力は誰なのだろう。

対して佐藤祐吾はこのとき泣いていなかった。このあともそうなのだが木更津淳でいなくてはいけないとき彼は泣かない。目はさっきまで泣いていたことがはっきりとわかるくらい真っ赤な佐藤祐吾で、泣かない姿は木更津淳。役者とキャラクターの階層について論じてる人はいるけど結局これはどこの魅力なんだろうね。私が好きになってしまった人は誰なのだろう。





その後の宮城公演は行きたかったのですが課題が忙しくパス。
しかし一緒に初日に入った友人が急きょ遠征をする。この友人とは東京凱旋でめちゃくちゃ行動を共にすることになる。
(悔しかったのが、某アイドルグループのコンサートのために宮城行く予定があって母の実家もそばだったのに入れ替わりで身に行けなかったこと。)

初の遠征を果たす(名古屋)
もはや日課になっていた高速バスを予約、帰りは新幹線。生まれて初めての遠征は1人な上に日帰り、しかも勢いで決めた。
前日も翌日もバイトがあったが凱旋公演のために休みたくなかったので日帰り決行。ソロ。名古屋駅でめちゃくちゃ迷う、直前に宮城君に手紙を書いた。(今までに手紙を書いたことは1回だけ、現役テニスのキャストさんに描くのは初めてだった)とてもベンチワークが面白くなっていてびっくりした。反応のバリエーションが増えて、地方が楽しいというのを身をもって実感。なお地方ネタは本当に分からなかった。あと席がめちゃくちゃよかった。ちなみにこの時点で双眼鏡を駆使し、本当に観月しか見ていなかった。この観月さんの一挙一動を私は見逃したくない、という欲に取りつかれた。何を話してる?何を考えて、何に怒ってる?

そして手元には東京凱旋のチケットは1枚だった。
働けばお金は手に入る、ということに気づき、ゆるやかにチケットを増やしていく。最終的に凱旋は外せない予定が被った前楽と1回他舞台を見に行く以外、つまり6公演のチケットを買った。千秋楽も行くこととなった。見切れ席のチケットを先述の友人が取ったのだ…


凱旋前の期間は本当に課題とバイトのみをしていた。特に働きまくり最終的に体力が追いつかず死にそうになっていた。やっときた東京凱旋では完全に考察をすることが楽しくなっていった。毎日新しい発見をしていく、しかしそのバリエーションは多くはない。原作でキャラがコマに描かれていなくても、ベンチでどのように試合を見ているのかなどということをキャストは表現しなくてはいけない。今まではサービスで通っている人のためにも毎日バリエーション豊富に動きをしているのだと勝手に思っていた。さまざまな動きをしていたベンチワークなどはむしろ静かになり、昨日と同じことをやっていることもある。動きが同じというのは、このタイミングでキャラクターはこの動きをしているのだという、演じ手が出した正解ということなのだ。この発見を自分でしたときの高揚感はすごかった。
もしかしたら今までずっとテニミュを好きな人からしたら当たり前なのかもしれない。でも通ってなきゃ私はきっと一生気づかなかった。

少々雑記
  • どうしても見たい舞台がテニミュとだだかぶりで1回だけ見に行ったのですがあまりにもぼろ泣きして夜テニミュなのに2回電車を乗り間違える。
  • 一緒に行く子とは基本帰り道が被らないのでグッズ買うからとお別れしたらものすごいスピードで帰ってくる。「座席当選してるよ!!!」掲示板?を見るも一向に自分の番号を発見できず「これだよ」と指さされて怒りながら教えてくれる。本当に信じられないが当たってた。おめでとうございます、好きなものを選んでください。と言われ直感で一番上を引く。佐藤祐吾。まさかの推し(こんなに観月のことを話しておいて他にも推しがいる)出入口付近で止まり介護のように外へ出してくれる友人二人。なお二人とも私の推し、観月、乾と被ってるので本当に一番いい人を引けた。乾か観月ならどちらかに刺されていた。
  • 結構頑張ってレポしようと思ったのですが予想外に長くなったからここでまとめます、ホテル女子会した。10/31ソワレのち飲み屋で時間をつぶしホテルへ。みんなで不動峰を見ながらお酒とハニトー。ジャンハイではみんなでハイタッチした。楽しいし騒げるのでホテル女子会おすすめです。
  • 稼ぎすぎてまさかの黒字。テニミュに通うとお金もたまる。

そして千秋楽を迎えた。
全く動揺とか悲しみはなく、最後の日は決まってて、気持ちも最後にちゃんと向かっていた。終わった後のツイートをそのまま置いておきます。


なぜこんなことを書いたかという話。

理由は2つ。
そもそも私は2ndは友達から誘われてしか基本的に行ってなかったんですよね。しかし今年のはじめテニミュ出身の俳優さんの舞台を皮切りに自主的に舞台を多く見るようになった。そこからのルドルフは想定外だったがとても楽しく熱があふれた2015の出来事ということで年の瀬にまとめたかった。

そしてちょこちょこ出してますが、課題などが本当に大変で、今回の卒業制作で終わるのですが今現在本当にまずいところに立っています。正直まじでこんなの書いている場合じゃない。場合じゃないけど山吹初日行きます。


そう!!!!!!!!!!!!初日!!!!!!!!
3rd山吹公演が始まります!!!
この記事テニミュ全く知らない人は見ないと思うけど!見に行こう!


現場でしか知れないものがたくさんありました。
結局あとから好きになると当時の細かなニュアンスや変化、エピソードなどが分からないのです。でも過去があって今のテニミュが、今のテニミュがあって未来のテニミュが出来上がっていくと思う。「氷帝から」ってどこから出きた言葉なんだろう?
話しはそれましたが、本当に制作がまずいのでツイッターなど一旦消して全部の情報をほぼ遮断することにしました。どうしてもテニミュ期間中はツイッターを開けばキャストのブログやみんなのレポがあるのですが、漁ってる時間も惜しいレベルになってしまいました。だから自分の気持ちを整理するために長々と書いてしまいました。本当にこんなに長くなると思わなかった。


1か月後にはまたテニスという温かい温泉のような沼に戻ってこれるので。
アデュー。