新クトゥルフ神話TRPG「カタシロ」布教ブログ
Twitterでカタシロに狂ってたら「カタシロってなんですか?」「風林のカタシロおすすめ回ってどれ?」などなどいただいたのでブログにまとめます。カタシロが好きというパッションだけで書いています。
・風林のおすすめ動画聞きたい!カタシロの感想を聞きたい!という方は飛ばして3~4へどうぞ。
・TRPGよく分かんないし今後もやる予定がないやという方も3以降へどうぞ
・最後のほうネタバレありで書いています(ワンクッション置いてあります)。カタシロ本編を知らない方、これからプレイする方は注意してください。
・カタシロプレイしてみたいよ~というフォロワーはお声がけください。説明+プレイで2時間程度です。
1.カタシロってそもそも何?
カタシロとは、新クトゥルフ神話TRPG(※略称 新CoC)の"シナリオ名"です。
〈あらすじ〉
探索者(主人公キャラクター)は、目が覚めると病院にいた。
医者が言うには、雷に打たれたらしい。
それ以前の記憶は、失われている。
私がカタシロに狂っているのはこの"シナリオ"が素晴らしく、
いろんなカタシロの主人公を見たいからです。
ちなみにこのカタシロは舞台化もされています。
2.じゃあクトゥルフ神話TRPGって何?
めちゃくちゃ簡単に説明をします。正確に説明するのは難しいんで、イメージ湧かないや~って人はそのままスルーしていいです。慣れです。
まず、TRPGとはテーブルトークロールプレイングゲームの略称です。
トーク、そしてサイコロ(以降ダイス)でゲームをしていきます。
KP(キーパー(情報をキープしている人)、もしくはGM(ゲームマスター)とも呼びます)の状況説明に従い、物語を進めていきます。
ちなみにシナリオというのは、ゲームのハード・ソフトで言うところのソフトです。「カタシロ」はソフト名に当たります。
イメージとしてはノベルゲームに近いですが、私が魅力だと感じるのはその自由度です。
例えばゲーム内で「告白」をしようとします。TVゲームならゲーム制作者側が綴った言葉で告白しますが、TRPGは自分で言葉を選び、紡ぐことができます。
例えば怪物が登場して貴方の手には包丁があります。刺す・刺さないを選ぶことができますが、あなたはその前にまず「怪物を説得したい」と思えば、その通りに行動ができます。自由に、貴方だけの物語を体験することができるのです。
ただし、シナリオの内容を知ってしまうとプレイできなくなる性質上ネタバレ厳禁です。シナリオ本編を語る場合は、ふせったー等を使ってネタバレは控えていただくようお願いいたします。
また、なんでも自由にできるわけではないです。TRPGのルールにのっとり…このルールが若干複雑ですが…リプレイ動画(ゲーム実況のようなものです)を見る前に知っておくといいなと思う知識は「ダイスロール」です。ダイス(サイコロ)を振ります。ダイスを振っていろんなことが決まります。
例えばクトゥルフ神話TRPGの場合は主人公である、あなたが操作するキャラクターの能力値もこのダイスロールで決まります。どのぐらい頭がいいかとか、体の大きさや精神力も。
ほかにも、このダイスロールで”成功”と”失敗”が決まります。
例えば怪物の攻撃を避けたい!と思ったら10面ダイスを2回振って1の位と10の位の数字を決めます。01から100までの数字が出ますね。そしてあらかじめ決めてあった技能値が仮に50だとします。(技能値がどのようにして決めているかは長くなるのでこのブログでは省きます)
01から50が出たら成功です!やった!怪物の攻撃を避けられたぞ!
51から100が出たら失敗です。うわあ!避けられなかった!ダメージがを受けるぞ!
こんなふうにあらゆることはダイスで決まります。今まで何度頼む…!と思いながらダイスロールを振ったかは分かりません。KP自身も祈ることもしばしばあります。死なないで城之内!それって結局自由なの不自由なの?よく分からない?慣れです。
ちなみにTRPGの中にもさらに種類があります。私はクトゥルフ神話TRPGしかやったことないのでどう違うの?と言われてもうまく言えません…クトゥルフ神話TRPGは名前のとおり、クトゥルフ神話を元にしています。コズミックホラー。人間では太刀打ちできない恐ろしい神話生物に出会ったり、神話生物が裏で手を引いたりしています。(クトゥルフ神話に詳しくなくてもプレイできます)
まあ、実際のルールはもっと複雑ですが、まあとりあえず細かいことはいいんだ。みんな最初は初心者、慣れです。
詳しくはこのサイトが分かりやすいかな~と思いました。ただ、詳しくない方は取りあえずプレイ動画を見てみるか、周りにやってる友人がいれば一度遊んでみることをお勧めします。
3.カタシロおすすめ回
カタシロはTRPGですが舞台化しています(カタシロRebuild)!!!!
こんなに頑張ってTRPGの説明したのに舞台動画メインにおすすめしてます!なんで?でも面白いんだもん目の動きとかすごくいいよ…
動画冒頭に説明がありますが、主人公(マコト役)はこの物語の内容を一切知りません。エチュードみたいなものだと思えば分かりやすいかも。ちなみに感想はふせったー等の利用をお願いします。ネタバレ・ダメ・ゼッタイ(まだ風林が見てない動画もあるので、おすすめは今後増やすかもしれません)
*初見におすすめ回
・ペレ夫さん回
私がカタシロに狂った元凶。優しく穏やかなマコトの選択。理解する間、理解できないという間、考える間、動く視線がすべてリアル。この回を超えるラストシーンはない。
・なな湖さん回
主人公属性なな湖さん。前半はコミカルに、後半は熱く、時に弱く、答えを見つけていく。
*いろいろ見たら見てほしい
・ズズさん回
初期SAN値(正気度)が低く、すぐ混乱する弱虫なヒーローの物語。
・名越康文先生
精神科医の名越先生回!頭も口もとにかく回る!
マコトはこの物語に何を見出し、どこへたどり着くのか、何を信じているのか。
・空気階段・鈴木もぐらさん回
カタシロギャグ回。カタシロでここまでギャグになることある?
・カタシ?ロ CaseX:ディズム
カタシロ作者であり、たくさんのKPを務めたディズムさんが主人公です!!!カタシロを知っているからこそのざわざわ感を味わえます。(必ずカタシロプレイ後、もしくはプレイ動画を見た後に視聴をお願いします)
4.カタシロの面白さ
で、結局何が面白いの?って言われると「人の数だけ答えがある」というのを目の当たりにするからかなと思っています。
本編はだいたい1時間程度で済むのですが、同じ回はない。また、シナリオ自体自由度が高く、KPとしては各主人公に合わせてアドリブできるのも楽しいです。
以降はネタバレ込みのカタシロ雑感です。
優しさや、倫理ってなんなんだろう。
私が「カタシロ」をプレイしたとき、自分の体を譲ることはできなかった。
ただシリンダーを見た瞬間…戸惑いながらも直感で「真実を告げない」ことにした。本当のことを告げたほうがいいのではないかと思ったのに、反射的に言えなかった。それが優しさなのか、倫理なのか、いまだに分からない。
カタシロという対話シナリオは価値観、倫理観、優しさの形、自分という存在をあぶりだしていく。
KPとしてカタシロをやる回数を重ねると、どんどん医者に感情移入してしまう。助けたい、こんなこと間違っている、目の前に欲しくてたまらない身体がある…医者は責められることもあれば、優しくされる回もある。どちらの行動も源にはおそらく子供を思う気持ちがあって、カタシロはそれに真正面から触れることができる。
時にはラストシーンで子供を起こし、選択を迫るという主人公もいる。それを惨いと言う人間もいる。子供の選択を聞いてなお揺らぐ人もいる。
主人公たちは、やがて答えを出す。迷いながら言う人も、間違っていると思いながら言う人も、清々しい気持ちになっているであろう人もいる。
正解はない。いや、あるいは選んだ選択が正解にしていくしかないのだろう。
以上で新クトゥルフ神話TRPG「カタシロ」布教ブログ終了となります!お疲れ様でした!クリア報酬は1d10のSAN値回復となります。